はじまりのこと
自分の元気な将来の為に
10年前、70代が若手の山間地で、
地元の方が作る野菜を売る仕事をしていました。
意気揚々と自慢の野菜を持ってきては、皆さんと会話をする毎日。
『なぜこんなに笑顔で元気なのよ?』
素朴な疑問の答えは、畑仕事だとひらめきました。
野菜を育てるということは、足腰も鍛わり、
頭も使い、生き甲斐にもつながります。
そしてなにより、瑞々しく新鮮な野菜も手に入り、喜ばれます。
『一石何鳥なんだぁ!』
おそらく元気の秘訣はこれでしょう。
今でこそよく分かるのですが、
野菜作りは体力よりも、計画と根気とタイミング、
力を入れ過ぎてもダメで、コツがあるんです。
四季になぞって動くことで、
暮らしを豊かにするヒントもたくさん教えてくれたりします。
寝たきり防止と脳の活性化、経験値をたくさん積むために、
善は急げと始めたのが2013。うさぎの看病と畑のはじまり。
農を科学する
幸い、身近に自給自足に近い無農薬野菜生活をしていた
叔父がおりましたので先ずは見様見真似でスタート。
うまく育つものと、そうでないものがでてきました。
この違いは何だろう?新な疑問が生まれ、
栽培の奥深さにハマっていき、
2015
愛知県立農業大学校にて、農業経営に必要な基礎知識、
植物生理、各種栽培論などの技術的講義を受ける。
有機農家である松本自然農園にて、栽培の研修生となる。
2015~2016
農ライフ創生センター
(豊田市・あいち豊田農業協同組合運営)にて
JA推奨の慣行農法を学び、
2016
うさぎや菜園 始めました
当時、お世話になった大学の先生がおっしゃった、
「農は科学です。私はこの言葉が大好きです。
こんなふうに考えています
化学合成された農薬(殺虫剤・殺菌剤・除草剤など)と肥料、の
メリット・デメリットを知った上で今の栽培方法を選択しています。
美味しければ、農法は問わないとも考えていますし、
LED電球で水耕栽培でも無農薬野菜です。
美味しいと感じる定義は人それぞれですから。
現在、日本の有機野菜の占める農業面積はわずか1%といわれています。
なぜ私が農薬と化学肥料を使わすに育てているかというと、
使わなくても野菜はできるからです。
大地の恵みと雨・太陽・微生物と共に、自然と調和して育った野菜は、
見ているだけで美しく、無駄なく、無理なく、
季節のいろんな顔を見せてくれます。
もちろん、小さかったり不揃いで、虫に食べられることもありますし、
たくさん作る事は今でも難しく、翻弄されっぱなしですけど。
伝えたいこと
そんなきっかけで始まった畑の野菜です。
健康な土で育った健康な野菜。
有機野菜が特別なものでは無く、
ひとつの選択肢として当たり前になるように。
現代社会はどこかぎこちなく、
不自然で美しくない景色もありますが、
せめて自分で育てるものだけはナチュラルでご機嫌でいきたい!
それが美味しければなお最高!
ほんとはみんなが自分の食べる野菜は自分で育てることが
理想だと思っています。規格外の愛情の詰まった野菜は誰にでも
できます。
どうでしょう、家族4人だとしたら
たたみ4畳分もあれば十分ではないでしょうか?
『育てるスペースとそんな時間がない方に代わって、
うちの畑で野菜を作ります、たまには手伝いにきてね』
そんなスタンスでやっている小さな農家です。
屋号のとおり、うさぎも飼ってます。